2011年3月

3月11日(金)、この日の午前は、デイサービスの体験を父にしてもらうことになっていた。母と姉そして私も一緒に見学をさせてもらった。家からも近く、こじんまりとしたとても感じの良いホームだった。午前中は、お喋りをしながらの軽い体操と自己紹介。父は意外とシャキッとしていた。昼食の時間になり、私たち見学者は、父を置いて家路についた。帰り道、母と姉の三人で歩きながらのお喋りが楽しかった。
父は、14時過ぎにデイサービスの方の車で帰ってきた。デイサービスでは、昼食中と昼食後に、一緒に過ごした方々に質問攻めにあったようだ。最近、家では、父専用のリクライニングチェアに横たわって(本人は座って起きていると言い張るが、、、)寝てばかりいるので、数時間づっと椅子に腰掛けて、話しをしたり聞かされたりで、疲れきったようだ。一息いれたところで、すぐにベッドで休んでもらった。
そして、あの地震である。始めは、揺れてるなぐらいにしか思わなかったが、その揺れが長い。玄関のドアを開け、ガスを確認し、おたおたしていた母をテーブルの下に誘導。父は、ベッドの中で起きていた。幸いにも、物が落ちたり倒れたりはしなかったので、意外と冷静でいられた。ただ、頭の中では、どの段階で外に避難したら良いのかを考えていた。
地震が起こってから、一週間。被災地には、まだ十分な食料他救援物資が届いていない。雪も降っている。慎重な対応が必要なのは分かるが、政府の対応の遅さに心底腹が立つ。