3月〜その2〜

二度目の父のデイサービス体験を見学。
前回は女性ばかりの利用者だったけど、今回は男性だけの利用者だった。趣味のおしゃべりクラブという感じかな。ケアマネさんが父の好きそうな話題がでる曜日を選んでくれた。私と姉が感心したのは、スタッフの方の心配り。父の年代の方は、必ずといっていいほど、政治や思想的な話しがでる(特に男性)スタッフは、そう云う話しがでる前にリサーチ。少人数ということもあり、利用者一人一人に気を配っているのが良くわかりました。今日集まった方々は映画好きな人たち。スタッフの方の話しだと、父の年代の方は何故か山田洋次監督が好き。黒澤明監督が好きでなくても、山田洋次監督は好きな方が多いそうです。時代背景がそうさせるのでしょうかね。
 
このデイサービスの場所は、私の卒業した高校のすぐ近くである。後日、桜の開花具合を確かめがてら高校まで歩いてみた。山のなかにポツンと寂しく建っていた高校が、今は道幅は広く、マンションや戸建てが並ぶなかにあった。まわりの景色に昔の面影はほとんどない。少し悲しくなった。
そんな道で思い出したことがある。もうすぐ卒業という3学期になって、運転免許取りたての男子が学校まで車でやってきた。学校は丘の上。帰りに丘を下るとき、おばあさんを避けようとカーブを曲がりきれずに車ごと川に落ちた。幸い命に別状はなく、むち打ちだけだったような気がする。若いときは、怖いもの知らずで何でも出来たことを思い出す。